2020.09.07/Mon

【代表山田のブランドマガジン】組織こそブランディング

経営の目的を定める

クライアントとブランディングプロジェクトをご一緒させて頂くとき、まず共有いただくのが「経営理念」です。経営理念はすべての企業活動を統制する「経営の目的」です。会社が何らかの活動をしているということは目的が必ずあるはずです。「世の中のどんな役に立ちたいのか」、「ありたい姿はどのようなものか」、「大切にしている価値観は何か」。すでに明文化されている場合もあれば、まだ経営者の頭の中に留まっていることもあります。どのような形であっても、まずは経営の目的を確認することからプロジェクトはスタートします。

顧客が先か、社員が先か

ブランディングと聞くと、顧客に対して行う「アウターブランディング」を思い浮かべる方が多いと思います。アウターブランディングは、顧客に対して「自分たちは何もの」で、「どんな価値(喜び)を提供できる会社」なのかを伝えていく活動となります。具体的にはロゴマークや、ネーミング、ホームページやショールームを通じて、自社の世界観に共感していただける方とつながる活動を行います。一方、「インナーブランディング」は社員に対して行うブランディングです。社員が自社の経営の目的をしっかり理解し、「何のために働いているのか」、「私たちの未来はどこに向かっているのか」、「私が優先するべき価値観」は何なのかを知り、共感をつくりあげることで強い組織をつくる活動となります。社員が自社のブランドに共感し、そこに愛着が生まれるとき、強い一体感が生まれると考えられます。

ミッション・ビジョン・バリュー

経営理念は、ミッション、ビジョン、バリューに取りまとめていくことを推奨しています。ミッションは「使命」を示す理念です。世の中のどんな役に立ちたいのかという、経営理念の中でも最も上位概念にある理念と言えます。人間で言うと「なぜ生まれてきたのか」という問いにも似ており、その企業が世の中に「存在する」のと「しない」のとでは、どんな変化が生まれるのかをまとめたものになります。次にビジョンは「ありたい姿」を示した理念です。将来、自分たちはどのような姿になっていたいのかを示したものです。そして最後はバリューです。バリューは「価値観」を示したもので、経営をする上で優先している価値観をまとめたものです。例えば、早く行動するのか、慎重に行動するのかは、どちらが正解というものはありません。ただ企業の価値観として、とにかくスピードを求めるのであれば、多少のミスは許容して、早く行動することを選択することになります。バリューはこういった正解がない選択肢において、どちらを優先するのかを定めたものとなります。このように、ミッション、ビジョン、バリューとして定めたものを経営理念と言います。

信じきれること、伝えること

経営理念が定まったら、次は社内に浸透させることが次なるステップとなります。私はその段階で最も大事なことが1つだけあると考えています。それは経営者が経営理念を「信じきれること」だと思います。経営者の情熱が、想いが、信念が、人の心を動かします。熱気を帯びて、社員に繰り返し語ることで、経営理念は社内に浸透していきます。その時に経営者が信じきれているかどうかは、言葉や表情、行動に表れ伝わります。綺麗な言葉を並べることに意味はありません。信じきれること、つまりは繰り返し同じことを伝えられるかどうかだと思います。経営の目的であり、社員にとっては働く理由となる経営理念。社内にたくさんの共感者を育て、働き甲斐のある会社をつくっていきましょう。

いかがでしたか。定義があいまいな「ブランド」への疑問が1つ解消されたのではないでしょうか。本記事が貴社のブランディングへのヒントになれば幸いです。

 

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